カヤホガ・バレー、
都市のそばの国立公園
Cleveland と Akron の間に、川と森と鉄道の静かな谷がある。都市の近くにありながら、ここでは水の音、列車の影、滝の朝が、別の時間を流している。
都市のすぐそばに、川が守った静けさがある。
この展示室では、Ohio.co.jp の画像群から、カヤホガ・バレー国立公園を描いた作品を集めた。カヤホガ川、森、朝霧、シーニック鉄道、Boston Mill、Brandywine Falls、Peninsula のカフェ、滝のそばの宿。ここにあるのは、遠い荒野ではない。都市の近くに残された、日帰りでも泊まりでも味わえる深い谷である。
カヤホガ・バレーの魅力は、自然と人間の痕跡が重なっていることにある。川は森の中を流れ、線路は谷をたどり、Towpath はかつての運河の記憶を残し、駅と小さな町が散策の節目になる。ここでは、国立公園が「人のいない自然」ではなく、「人間の歴史を抱えた自然」として見えてくる。
第一章 川と森の朝
都市の近くにありながら、朝の谷は驚くほど静かだ。川、霧、木々の影が、国立公園の入口をつくる。
第二章 谷を走る列車と道
シーニック鉄道、Towpath、Boston Mill、Peninsula。谷は歩くことも、乗ることもできる。
国立公園は、遠くなくてもいい。
アメリカの国立公園というと、はるか遠くの山、砂漠、峡谷を想像しがちである。けれどもカヤホガ・バレーは、都市の近くにあることを弱点にしない。むしろ、その近さこそが魅力である。朝、街を出て、昼には川沿いを歩き、午後には列車に乗り、夕方にはまた街へ戻れる。
ここでは、自然が人間を完全に拒絶していない。線路があり、古い運河の記憶があり、小さな町があり、宿とカフェがある。だからこそ、カヤホガ・バレーは「保護された自然」であると同時に、「人間がもう一度自然と付き合い直す場所」でもある。
第三章 滝、宿、朝の湿度
Brandywine Falls の近くでは、水の音と宿の静けさが近い。泊まることで、谷は日帰りとは違う顔を見せる。
第四章 Peninsula の食卓
川を歩いたあと、小さな町で座る。カフェと食卓は、国立公園の旅を人間的にする。
オハイオを走ってつなぐ
湖、川、飛行、森、州都。Cuyahoga Valley をロードトリップの中へ置く。
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オハイオ全体を一つの木版画美術館として歩く。